購入編

狭小建売の住宅ローンには要注意!

土地面積40㎡以下の場合には要注意

先日狭小の建売住宅をお客様に購入いただきました。
土地面積40㎡以下の一戸建を購入する場合は要注意です。
なぜなら、住宅ローンの取扱いができない金融機関がほとんどだからです。

※建物の延床面積70㎡以下の場合は取扱い不可、という金融機関もありました。


色々当たりましたが、都銀はほぼ全滅。。
しかも事前審査の段階では、物件の内容を審査せずに、個信しか見ない金融機関がほとんどなので、この事実に気が付かないまま売買契約を締結してしまうことも多いと思います。

取扱い可能な金融機関

・りそな銀行
・新生銀行
・イオン銀行
・ソニー銀行
・auじぶん銀行

上記の金融機関はOKでした。
ネット銀行は割と大丈夫なところが多かったですね。
※2024年6月時点の情報です。

その他狭小住宅購入時の注意点

・北道路の方が有利
・収納をよく見ること
・家具が入らない、エアコンの設置に思わぬ費用がかかる

狭小の土地では、『いかに間取りが入るか』が重要です。
通常、狭小住宅が売れるような地域では、「高度地区」が定められていることがほとんどです。北道路であれば、高度地区による斜線制限の影響が少なく、間取りが上手く入ることが多いのです。

居室の広さが十分であったとしても、収納が小さいことが多いので、その点を良く見ておくことは大事です。収納が足りなければ、家具等でカバーするか、断捨離をするか、何らかの工夫が必要となります。

家具が入らない(ドラム式洗濯機、冷蔵庫、本棚等)ことがよくあります。なかなか内見時に気が付くことは難しい。引越しのときにはじめて気が付くことになります。
また、エアコンの設置も盲点。3階部分にエアコンを設置するために、隣地との間隔が狭かったりすると、思わぬ費用がかかることがあります。

最後に

狭小戸建は見落としがちなことが多いです。
上記以外にも、
『隣の棟が近すぎて、生活音が気になる』
『車庫が思ったより狭くて、車が停められない』
等です。

メリットは安い点ですね。
間取がちゃんと入っていれば、利便性の高い地域で安く戸建てを購入することも可能です。立地さえよければ、「売る」にも「貸す」にも有利です。コスパ良しと言えるでしょう。

ところで、間取りを良くするために、地盤面を掘って、道路より下げている家を見ることがあります。あれは、とてもお勧めできません。
道路より下がっているということは、水が流れてくるわけです。水が建物に最も悪さをします。これも気が付きづらい点です。気を付けましょう。

以上のように、狭小戸建も良し悪しです。上記のような点に気を付けて、ちゃんと目利きができる営業マンに案内してもらいましょうね。